記事の要約
- CurioはAmerican Gods, Concrete Park, Heavy Metal, Scott Pilgrimなど欧米のメジャーIPのNFTの蒐集、売買が楽しめるマーケットプレイス
- CEOのJuanはインタビューでアジア市場、特に日本、中国、シンガポールにも将来的には展開していきたいと答えた。
こんにちは、皆さん。そーです!
「そーです」じゃなく「そー」です。何だかややこしくてすいません。
今回、僕が紹介するのはCurio(キュリオ)というマーケットプレイスです。
ざっくり言うと、ここは「次世代のファンダム(fandom)」を自負するファンたちの新たなオンラインコミュニティらしいです。
お上より賜りしコレクションを享受するだけでなく、持っているコレクションを世界中のファン同士で共有・取引できるなど、ファンの自主性と連帯感も大事にしている環境のようです。
Fandomやコミケなど、ファンの事情にあまり詳しくない僕が知ってる限りでも、ビッグスリーの明石家さんまさんが「ワイリーコヨーテ」を集めていたり、スーパーイケメン俳優の速水もこみちさんが「Marvel」「DC」などのアメコミフィギュアを集めていたりと昔の「オタク」や「Geek」のステレオタイプを離れ、国や世代を問わずポップカルチャーがより多くの人々に受け入れられて来ているイメージがあります。かくいう僕自身もクリエイターを目指している者の一人であるため、こういった新しい構想はとても参考になるんですよね(*´-`)
なので!
そもそもCurioって何?ってところから
Curioプラットフォーム上なら唯一無二の限定コレクターズアイテムを非代替トークン(NFT)という形で手に入れることができる。そして、イーサリアムブロックチェーンによって所有するアイテム(NFT)の真贋証明ができるのです。
Curioではエンターテインメント業界で有名なブランド・アーティストたちとタッグを組み、公認のデジタルアイテムを作ることでキャラクターや映画・ドラマでの忘らない瞬間を称えることができます。それぞれのアイテムがアニメ、動画、音楽、トレーサビリティによる信頼性の架け橋になっているのです。
Curioの始め方
始めるためにまずサインインし、新しいコレクションが出た時にリマインドしてもらえるようにしましょう。
各コレクションは「Drop(ドロップ)」と呼ばれる特定の時間に数量限定でしか手に入らないようになっています。
ひとたびアイテムが売り切れるとCurioが同じものをリリースすることはもうありません。そのアイテムを見つけられるのはCurio ExchangeまたはOpen SeaやRaribleなどの別のマーケットプレイスにてファンが売っている場合に限ります。
他には何が?
チャレンジを成功させて報酬としてNFTを獲得することができます。一番乗りに報酬を得るためにもチャレンジ締め切りまでにコレクションを全て揃えて保持しておきましょう。既に報酬が発行された場合、そのチャレンジに関して追加報酬が出ることはありません…が、Curio Exchangeで見つけられることも偶にあるかもしれません。
Curioを通して世界中のファンたちがコレクターとして得られる体験を気軽にかつ楽しくするためにCurioはあります。CurioマーケットプレイスではNFTの購入、展示、取引ができ、ポートフォリオを組めばSNSで共有することも、ギャラリーを作ることも、交換所で売ることもできます。
チャレンジの例として「コンクリートパークのキャラ5人全て集めよ(Collect All 5 Concrete Park Characters)」というものを挙げます。このチャレンジで手に入るNFTのタイトルはLegendary級の “Kiss Me Deadly: Isaac and Luca” というもので、ゲットのためには太平洋標準時5月9日午後7時までにConcrete parkのキャラ5人全てを揃えなければいけません。この場合はType: characterになっているLuca, Lena, Uribe El Tycún, Talladega, Kurtzbergの5人を期限までにフルコンプしてホールドしておくということでしょう。
なればこそ、メール登録またはCurioのTwitter・Instagramをフォローし、限定アイテムのドロップ、ライブオークション、ボーナスギフトやチャレンジに関する情報を誰よりも先に手に入れましょう!
経営陣のご紹介
・アメリカ初のセキュリティトークン取引プラットフォームであるOpenfinance(INX Limitedに買収)の前CEO
・フィンテックやオルタナティブ資産などに20年以上のキャリアを持つシリアルアントレプレナー(連続起業家、さすらいの立役者?)
・ノースウェスタン大学でComputer scienceとMBA(経営修士)を終了
・ディズニー、ABC、ウィリアム・モリス・エンデヴァーのエンターテインメント・デジタル取締役
・戦略的ビジネスデベロップメント(事業開発)に経営者として20年以上のキャリアを持つ
・ノースウェスタン大学でComputer Science and Filmを、UCLAアンダーソンでMBAを修了
・Wildfire Interactive6番目の従業員。のちに従業員は400人となり、2012年Googleに買収
・戦略、ビジネスデベロップメント、そしてテクノロジーとメディア・エンターテインメントに企業家として20年以上のキャリアを持つ
FAQにあった質問をいくつかピックアップ
・デジタルアイテムの購入方法は?
購入にはクレジットカード、デビットカードまたは暗号通貨が利用できます
・暗号通貨ウォレットはいりますか?
いいえ、Curioのアイテム購入にウォレット(MetaMaskなど)はいりませんが、持っている場合には使えます
・アイテムのレア度はどうなっていますか?
リリースされる限定アイテムには限りがあり、レア度の高い順にUltimate, Legendary, Epic, RareもしくはCommonとなっています
・アイテムをCurio Exchangeに載せるのにいくらかかりますか?
一切かかりません。ただ、売れた場合には売買価格の5%を取引手数料として差し引き、Curioとコレクションのブランドに還元させていただいています
・追加の取引手数料(gas)を払うことはありますか?
いいえ、イーサリアムブロックチェーンのgasはCurioが全て負担しています。コストは先述のCurio Exchangeでの5%の取引手数料のみです
・Curio由来ではないNFTをCurio Exchangeで売ることはできますか?
現時点ではできません。Curio ExchangeはCurio NFTのコミュニティに特化した設計になっていますので
そーのかんそー
・今のところはAmerican Gods(アメリカンゴッズ)やConcrete Park(コンクリートパーク)など、日本人にはあまり耳馴染みのないコレクション(ブランド)が多いみたいですが、仕組みはとても面白いのでこれからコレクションのバリエーションももっと増えてほしいですね!American Godsもドラマになってるみたいなのでこれを機にprime videoで見てみようと思います(^-^)/
・NFTの真贋証明もブロックチェーンの仕組みならではの手法ですよね。昨今は何かとフェイクや偽造品被害が増えてきていますからこういった対抗措置があるとクリエイターもファンも安心してUXや好きを追求できそうですよね。
CEOに突撃インタビュー by Mitsushi
ここからはそー氏に変わりMitsushiがお届け致します。CurioのCEOと連絡が取れたのでZoomでのインタビューを依頼してみたところ快諾して頂けました。ここからは突撃取材の内容をお届け致します。
CEOのJuan氏へのインタビュー(※英語での応答を日本語に翻訳しています。)
Mitsushi「本日はインタビューに応じてくださりありがとうございます。早速質問です。
この事業をどう思いつきましたか?そしていつから準備してきましたか?」
Juan
「この事業は去年の10月頃から準備していました。以前経営していたOpenfinanceという会社を去年売却してから新しい事業の機会をずっと探していたんです。引き続きブロックチェーンの業界では働こうとは決めていました。そしてブロックチェーンをより大衆に向けて展開できるビジネスをしたいと考えていました。パートナーと組みIPをトークン化してデジタル資産として届けるのが最適だと思いました。とCryptoKittiesとかCryptPunkなどがすでに人気でしたし。」
Mitsushi
「ビジネスパートナーはすでに見つけていたんですか?」
Juan
「新しい会社はゼロから作りました。共同創業者のRikiniは20年来の関係なんですよ。私と彼は大学でコンピューターサイエンスを専攻していました。寮のルームメイトでもあったんです。そして彼はアートと音楽も勉強していてその後はハリウッドで働いていました。私はテクノロジー関係の仕事、主にブロックチェーンの仕事をするようになりました。このプロジェクトがきっかけで互いの専門分野が活かされたと言うことです。Benは5年程前から知っていて、ブロックチェーン業界で知り合いました。RikiniとBenもメディア業界で知り合いだったんですよ。つまり最初から全員がお互いのことを知っていて信頼関係ができていたということになりますね。」
Mitsushi
「そうなんですね!次はコンテンツ戦略について聞きたいです。どういう基準でコラボレーションするIPを選んでいますか?」
Juan
「繰り返し、循環するようなコンテンツが大切だと思っています。投機目的で値段が一時的に上がることを目指すような他のNFTプロジェクトと大きく異なります。本当のファンが繰り返しエンゲージできることが大切だと考えています。1つの大きな作品を出すと言うよりは、毎週、毎月、もしくは四半期ごとに一定のスケジュールで定期的にコンテンツが展開されること。ファンが新規で入り、そのままサービスを使い続けるようになるにはそのような定期リリースの設計が必要です。NFTは長期的に見れば新しいチャンネルになるのです。コンテンツパートナーはその観点で選んでいます。」
Mitsushi
「その戦略に基づくと、具体的にどのようなコンテンツのラインナップを増やしていきますか?」
Juan
「 TV番組ですかね。繰り返し循環するコンテンツというテーマに合っています。毎週新しい話数が出ますよね。シーズンもいくつかあって毎年出たりしますね。そこがタッチポイントになり新規のファンが入ってくると同時に既存のファンのエンゲージにつながります。」
Mitsushi
「テレビ番組と言っても色々ありますが、どのジャンルを想定していますか。」
Juan
「はい、多様な選択肢がありますがまずはアクションとサイエンスフィクションです。ブロックチェーンと暗号資産が好きな人達とは相性がいいですね。そのトレンドはこれからも続くと思います。それからファンタジー、ドラマなども考えています。NFTの可能性を広げていくことに挑戦したいのです。Discordなどで日頃から会話を楽しんでいるデジタルネイティブの世代もコアファン層として狙っていきたいです。」
Mitsushi
「その答えに関連してターゲットユーザーの属性と分布を知りたいです!どのような人達がCurioを楽しんでいますか?」
Juan
「抽象的に聞こえそうですが、いわゆるメインストリーム層がターゲットです。クリプトユーザーだけでなく、それ以外の層にも広め定期対です。現状のユーザーはデータで見ると圧倒的に男性が多いです。コンテンツはサイファイとアクションが人気です。またユーザーの50%は25歳から34歳と比較的若いですね。若い世代は常にオンライン環境とSNSで育っているので、私たちのサービスの価値を理解してくれているのだと思います。」
Mitsushi
「アジアへ展開する計画はありますか?特に日本市場へ展開したいと思っていますか?」
Juan
「もちろんです。現在ユーザーの75%はアメリカ在住の人達です。15%がEUです。日本、中国、シンガポールなどのアジアの大きな市場には興味があります。そして双方向の展開がありえると思います。つまりアメリカのIPのNFTアジアに持っていくという方向。そして逆にアジアのコンテンツをNFT化してアメリカに持っていくと言う方向。アニメのコンテンツは北米でもとても人気です。日本のパートナーと組んでアニメのNFTも展開したいです。国を超えた取引が簡単なのがNFTの良さでもあるので、そこを生かして双方向の展開をしたいです。」
Mitsushi
「NFTをゲームで使用できるようにしたり、活用性を与える計画はありますか?」
Juan
「はい、現在ゲームスタジオと計画中です。NFTにユーティリティ、すなわち活用性を持たせることは大切だと考えています。CurioのNFTを保有している人が他のゲームで使えたら、ゲームパートナーとウィンウィンな関係が作れますよね。1つの目的ではなくて環境によって様々な効果を発揮できるようになるのがNFTの良さであり価値でもありますね。」
Mitsushi
「現在世界には様々なNFTのマーケットプレイスがあります。その中でCurioの競合優位性はなんでしょうか?」
Juan
「私たちのメインのフォーカスは手の届くNFT をメインストリームのユーザーに届けることです。そして支払い方法は暗号資産だけでなく法定通貨に対応しています。初期のユーザーが30秒くらいで簡単に最初のNFT を変えるという導線を大切にしています。そしてブランドパートナーから公式ライセンスされたNFTです。世界では毎日新しいNFTプロジェクトが動いていますが質が問題になると思います。私たちは公式にライセンスされた価値のあるNFTを集めて届けると言う点でキュレーションの役割も担っていると思います。そして最後に、先ほども言いましたが、繰り返し循環するようなコンテンツを提供してメインストリームユーザーが長期的に楽しめる設計にしています。短期的な投機目的とは異なります。」
Mitsushi
「最後に日本のNFTトレーダーに何か一言お願いします。」
Juan
「日本はデジタル分野でのトレンドセンターで、デジタルネイティブが多くNFTの分野で私達よりももとても進んだ国だと思っています。NFTの価値を理解している人も多い。アメリカではまだまだNFTの価値に理解が追いついてないと言う現状もあります。私達も少しずつ追いつけるように努力していきたいと思います。」
インタビューの最後はとても謙虚な言葉で締めてくださったJuan CEO。今後どのようにコンテンツを展開していくのか楽しみですね!!