昨今では、 NFT が注目されるようになってきはじめており、その取引額・流通額は非常に増え続けています。
そんな中、クリエイターの方をはじめ、自身でNFTを発行してみたいという意見をよく耳にするようになりました。
そこでこのシリーズでは、自分で簡単にNFTを発行する方法について、スクリーンショットを添えながら解説していきたいと思います。
今回は、Chocofactoryを使ってNFTvのメインキャラクター「NFTeruko」のNFTを発行してみたいと思います!
Chocofactoryを開く
まずはNFTを発行するために、Chocofactoryを開きましょう。
ウォレット の接続を求められるので、 トランザクション 承認を行ってアカウント連携してください。
今回はPCでの作業のため、「MetaMask」というウォレットを使用してNFTを発行していきます。
▼MetaMaskウォレットの作り方については以下記事をご参考ください。
【2021年末最新版】MetaMask(メタマスク)の作り方【PC編】
ホーム画面が開いたら、右上の「New」ボタンをクリックしてNFTの発行作業に移ります。
- Newwork(NFTの発行を行うチェーン)
- Name(発行するNFTの名前)
- Symbol(略称 [例:ビットコインならBTC, 日本円ならJPYなど])
をそれぞれ入力し終えたら、右上の「Saveボタン」を押します。
ちなみにNameとSymbolは20文字以内で、かつ必ず埋めておく必要があるのでご注意ください。
今回私は、 gas代 節約のために「Matic」というチェーンを使って発行を行なっていきます。
余談:MetaMaskでMaticチェーンと接続していない方へ
もしMetaMaskで普段Ethereumチェーン(Mainnet)しか使っていなかったという方は、MaticチェーンとMetaMaskを最初に接続しておく必要があります。
(そうしなければ上写真のようなエラー文が表示されます)
MetaMaskを開くと、上側に「Ethereumメインネット」と表示されているのでクリックします。
すると上写真のような画面になるので、一番下の「カスタムRPC」をクリックして、以下のように記入しましょう。
- Network Name: Matic Mainnet
- New RPC URL: https://rpc-mainnet.matic.network
- Chain ID: 137
- Symbol: MATIC
- Block Explorer URL: https://explorer.matic.network/
これで、上側に「Ethereumメインネット」と表示されていたのが、「Matic Mainnet」に切り替わったはずです。
ちなみに余談の余談ですが、黄色の「Rinkebyテストネットワーク」を使えばテスト発行が行えるので、いきなり本番は心配という方はこちらをご使用ください。
Chocofactoryのチェーン選択画面でも、一番左側にチェック欄がありますよ。
さて話を戻します。
ここで厄介なのが、このままではMaticメインネット上の残高が0のままなので、gas代を支払うことができずALERTが出てしまいます。
そこで、EthereumメインネットにあるETHを、Maticメインネットに移動させてあげる必要があります。
まず、Maticメインネットにした状態で、「https://wallet.matic.network/bridge」にアクセスします。
MetaMaskを選択して、署名をしてあげます。
あとはEtherを選択して、必要な分だけ数字を入力したらMatic Networkに「Transfer」してあげましょう。
これで、Matic Network上にgas代分のETHを送ることができました。
NFTの発行
さて、ChocofactoryでのNFT発行に話を戻します。
今回はMaticネットワーク上で、上写真のような名前とシンボルでNFTerukoのNFTを発行します。
右上の「Save」ボタンをクリックして、署名を行いましょう。
次に、右上の「Deploy」ボタンをクリックします。
Deployが完了したら、①のように「Deployed」に表記が変わるので、②の「New」をクリックします。
すると上写真のような画面になるので、それぞれ記入していきましょう。
今回私はこのように入力しました。
入力が完了したら、右上の「Save」をクリックします。
すると上写真のように「NFTs」の項目に一つ追加されています。
まず①の「tokenId」にチェックボタンを入れて、②の「Mint」をクリックしていよいよNFT発行です。
ちなみに、このMintこそが、NFTの発行だと思っていただいて差し支えありません。
リレーに例えると、Deployが「位置について、よーい」で、Mintが「ドン!」です。
Mintをクリックすると、普段Ethereumチェーンを使っていると考えられないくらい、お値打ち価格のgas代が提示されます。
これが、 サイドチェーン であるMaticネットワークを使って、NFTを発行する最大の長所です。
ちなみに、ほぼ同じ時間帯でEthereumチェーンでNFTを発行する際にかかるgas代と比較してみましたが、とんでもない価格差なのが一目瞭然ですね。
以上が、ChocofactoryでNFTを発行するまでの一連の流れとなります。お疲れ様でした。
まとめ
この記事では、ChocofactoryでNFTを発行する手順について紹介しました。
Chocofactoryを使えば自分でコードを書かずとも、誰でも簡単にNFTを発行することができました!
個人的にすごく良いなと思った点は、ChocofactoryでNFT発行を行うと、勝手に ipfs を設定してくれるので非常に便利だということです。
あと個人的なポイントとして、少々面倒ではありますがgas代節約のためにも、Maticチェーンへの切り替え作業は行なっておいた方が良いと思います。
最後になりましたが、このようにこのシリーズでは、NFT素人の方でも簡単にNFTを発行する手順について紹介しています。
よければ他の媒体でのNFT発行方法についての解説記事も、ぜひご覧ください!
【編集後記】
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