OpenSeaの使い方|「Buy now」でのNFTの買い方・「Make offer」ボタンの意味・黒ETHとピンクETHの違いなど解説

本記事では、NFTを扱う上で遭遇するブロックチェーンの技術部分における難しい話について、NFT初心者の方が「なぜその事象が起こるのか」についてのイメージを掴み、概括的に理解していただくことを目的とします。

そのため、できる限り専門用語を使わず、なるべく簡単にお伝えできるよう努めてまいります。

今回は、 「OpenSeaNFT を購入する際に表示されるボタン」について注目し、OpenSeaで初めてNFTを購入する際につまづいてしまいがちなポイントについて解説していきたいと思います。

皆さんは、OpenSeaを使ってNFTを購入しようとした際に、以下の表示を見たことがありませんか?

そうです、よく見るこの画面です。

もしあなたがこのNFTを購入したいと思った場合、4.5ETH支払えば手に入れられることは、何となく視覚的にもお分かりいただけるでしょう。

では、以下のような表示は見たことがありませんか?

この場合、「Make offer」というボタンが表示されているだけで具体的な金額は明記されていません。

ということで少し下の方にスクロールしてみると、このように表記されていました。

『Offers 1.85 WETH』

これは非常に謎が深いです。

なぜ下の方に値段が書かれているのか、そしてなぜこのETHに関してはピンク色で表記されているのか。

今回は、この謎について分かりやすく解説していきたいと思います。

なお余談ですが、今回題材として用いているのは「Blitmap」というNFTプロジェクトです。興味がある方は、以下の記事も合わせてご参考ください。


NFTを私が保有している場合の表示

まずはじめに、私が対象NFTを保有している場合はどのように表示されるのか確認してみます。

今回は、以前『NFTを作ったことのない素人がOpenSeaでNFTを発行してみた』という記事で作成したNFTを例に、確認してみたいと思います。

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NFTを作ったことのない素人がOpenSeaでNFTを発行してみた

すると上画像のように、

  • 「Sell」ボタンが表示されている
  • 「Owned by」の欄が『you』になっている

ということが見て取れるでしょう。

このように、私が対象NFTを保有している場合はそれを自由に動かす権利があるわけですから、マーケットに売りに出す(Sellする)ことが許可されているわけですね。


「Buy now」ボタンの意味

では、「Buy now」ボタンの場合はどうでしょう?

「Buy now」ボタンが表示されているということは、以下の条件を満たしていることを意味します。

  • 対象NFTの保有者が私ではない
  • 対象NFTの保有者が任意の金額で現在出品している

つまり、このNFTの持ち主は私以外の別の誰か(正確には別のアドレス)であり、同時に現在進行形で売りに出されている状態であるということです。

そのため、この青色の「Buy now」ボタンが表示されていれば、あなたが表示金額と gas代 を支払うことで、対象NFTを『今すぐに』購入することができます。


「Make offer」ボタンとピンク色ETHの意味

では最後に「Make offer」ボタンについてです。

こちらは結論から申し上げると、以下の条件を満たしていることを意味します。

  • 対象NFTの保有者が私ではない
  • 対象NFTの保有者が現在出品していない

つまり、この持ち主はNFTを売りに出してはいないのですが、誰でもオファー(○○ETH支払う意思があるという宣言)であれば自由に出すことができる状態ということになり、この状態がデフォルトです。

なので、私がオファーを出して宣言をしたからといって、今すぐ購入できるわけではありませんが、現在の保有者さんに対して購入の意思を伝えることは可能です。

そして、実際このNFTに対して1.85ETHでオファーを出している人がいることが見て取れます。

この場合、対象NFTの保有者さんが「別に今は売りに出している訳ではないけれど、1.85ETHなら売っても良いな!よし、売ろう!」となった際にだけ、オファーを承認して取引が成立するというルールになっています。

そしてこのとき、一般的なETH(黒色)ではなく、WETH(ピンク色)という ERC20 トークン が使用されます。

本記事の主題は『NFT初心者の方が「なぜその事象が起こるのか」についてのイメージを掴んでいただく』ことにあるため、技術的な説明は省いて上イラストで説明します。

要は、一般的な黒色のETHだとOffer機能を利用する規格に適していないため、規格が適したピンク色のWETHというものに変換してあげる必要があるのです。

このETHとWETHはそれぞれ価格が連動するようになっているので、実質的には同じものだと思っていただいて差し支えないのですが、規格的な部分で違いがあるためこのように変換してあげる必要があることを覚えておきましょう。


まとめ

この記事では、「OpenSeaNFT を購入する際に表示されるボタン」について注目し、OpenSeaで初めてNFTを購入する際につまづいてしまいがちなポイントについて解説しました。

OpenSeaを使えばNFTを便利にやりとりすることができますが、なぜこのNFTを購入できないのか・なぜ色違いのETHが必要なのかなど、よく理由が分からないまま使っていた方も多いのではないでしょうか。

この記事が、そういった方々の理解を深める一助になったのであれば幸いです。

他にも「こんな事象について取り上げてほしい!」などありましたら、後述する編集後記にあるDiscordコミュニティの方でご意見ください!


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