本記事では、 NFT を扱う上で遭遇するブロックチェーンの技術部分における難しい話について、NFT初心者の方が「なぜその事象が起こるのか」についてのイメージを掴み、概括的に理解していただくことを目的とします。
そのため、できる限り専門用語を使わず、なるべく簡単にお伝えできるよう努めてまいります。
今回は、 OpenSea を使ってEthereum( イーサリアム )の黒ETHをPolygon(ポリゴン)の紫ETHに変える方法について解説していきたいと思います。
皆さんは、OpenSeaを使ってNFTを購入しようとした際に、以下の場面に出会したことがありませんか?
これは「VeryLongAnimals」という日本でも非常に名の知れたNFTプロジェクトですが、このNFTをOpenSeaで購入しようとすると紫色のETHで購入することを求められます。
皆さんがよく目にするのは、上写真「Nouns」のように黒色のETHでしょう。
この両者は一体何を意味していて、何が違うのでしょうか?
今回は、この謎について分かりやすく解説していきたいと思います。
黒ETHと紫ETHの違い
簡潔に申し上げると、黒ETHがEthereumチェーン上の通貨であるのに対して、紫ETHはPolygonチェーン上のETHであり、同じETHでも全く別物扱いなのです。
やや語弊はありますが強引にわかりやすく例えると、基本的に米国で現地決済をする際にはドルを使用するのに対して、日本では円を使用しますよね?
黒ETHと紫ETHも、同じOpenSeaというマーケットプレイス上であってもNFTが発行されている場所が異なる(Ethereumチェーンで発行されたNFTか、Polygonチェーンで発行されたNFTかが違う)ため、別の通貨を使用しなければならないのです。
先の例でいうと、前者の「VeryLongAnimals」はPolygonチェーンで発行されたNFTであるため紫ETHを使用する必要があり、後者の「Nouns」はEthereumチェーンで発行されたNFTであるため黒ETHを使用する必要があるというわけです。
ちなみに余談ですが、黒と紫に加えてピンクETHも存在しますが、これに関しては以下記事で詳しく解説しているので、興味がある方は合わせてご覧下さい。
黒ETHを紫ETHに変える方法
では、「黒ETH」「紫ETH」それぞれの違いが分かったところで、実際に黒ETHを紫ETHに変更する方法について確認していきましょう。
これに関しては多くの方法があるのですが、今回は最も簡単な「OpenSeaを使って黒ETHを紫ETHに変える」方法についてご紹介したいと思います。
まずは「OpenSeaのサイト」にアクセスし、上写真のピンク部分をクリックします。
すると上写真のような画面が表示されるはずです。
(筆者は既に紫ETHを保有していますが、皆さんは黒ETHのみが表示されているはずです。)
では、黒ETHの右側にある「︙(縦の三点リーダー)」ボタンをクリックしましましょう。
すると「Bridge to Polygon」というタブが表示されますので、こちらをクリックします。
あとは、
- 黒ETHから紫ETHに変えたい量を入力
- 「Convert tokens」をクリックしてトランザクションに署名(MetaMaskのConfirmボタンをクリック)
すれば完了です。
たったこれだけの作業で、黒ETHから紫ETHに変換することができました。
それぞれの色のETHの意味や変換工程を知らないと難しく感じてしまいますが、仕組みを理解すればまったく難しいことはありませんね。
まとめ
この記事では、「OpenSeaを使ってEthereum(イーサリアム)の黒ETHをPolygon(ポリゴン)の紫ETHに変える方法」ついて解説しました。
OpenSeaを使えばNFTを便利にやりとりすることができますが、なぜこのNFTを購入できないのか・なぜ色違いのETHが必要なのかなど、よく理由が分からないまま使っていた方も多いのではないでしょうか。
この記事が、そういった方々の理解を深める一助になったのであれば幸いです。
他にも「こんな事象について取り上げてほしい!」などありましたら、後述する編集後記にあるDiscordコミュニティの方でご意見ください!
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