Axieをブリードしてみた【今さらAxie Infinity始めてみた vol.2】

あれよあれよという間に世界的なブームとなった「Axie Infinity」。

あまりにもユーザーが殺到したためか、直近はサーバー問題のためにまともにプレイない状態になっています(2021年7月21日現在)。

マーケットプレイスの方は何とか動いているようなので、まだ手を出せていなかったアクシーのブリードをやってみました。

一応解説しておくと、ブリードとは「2匹のアダルトアクシーから1匹のタマゴアクシーを生み出すこと」を指します。ブリードのためには一定のコスト(SLPとAXS)が必要ですが、新しいアクシーを生み出すことで、バトルに使ってSLPを稼いだり、そのアクシーを販売して売却益を得ることができます。

なお、アクシーってそもそもどんなゲーム?という方は、まずコチラの記事、スカラー制度やアクシーのビジネス面などに興味のある方はコチラをぜひ併せてご覧ください。


まずブリードに必要なSLPとAXSを用意

ブリードのためにはアクシーが発行するSLPとAXSという二種類のトークンが必要になります。必要なSLPの量は親となるアクシーが何度ブリードを経験しているかによって変わります(ブリード回数が多いほど必要なSLPは多くなる)。必要なAXSの量はたまに変更されますが、現在1回のブリードに4AXSが必要です。

必要なSLPとAXSの量は運営のホワイトペーパーから確認できます。

SLPは日々ゲームをプレイすることで獲得できますが、AXSはゲーム内での入手の機会は限られているため、不足する場合は仮想通貨取引所で購入することになります。

AXS、SLPいずれも最大手の仮想通貨取引所であるバイナンスで入手可能な他、UniswapなどのDEXを使って入手する方法もあります。

今回、私はゲームで稼いだ分だけでは到底ブリードに足りなそうだったので、バイナンスでAXS、SLPともに購入し、自分のRoninウォレット(Axie Infinityの独自ウォレット)に送金しました(Roninウォレットに4.46AXS、1300SLPが入っている状態)。


いざアクシーをブリード

SLPとAXSが準備できたら、いよいよアクシーをブリードします。

アクシーのマーケットプレイスにアクセスし、右上の「My account」をクリック、左側に表示されるメニューから「Inventory」を選びます。

そうすると、自分が保有するアクシーが表示されます(私の場合は以下の3体)。

手持ちのアクシーの中からブリードしたいアクシーを選び、右上のBreedをクリックします。

すると、以下の画面になるので、点線になっているアクシーの部分をクリックし、もう1体のアクシーを選びます。

なお、私の選んだアクシーはブリードカウントが2/7なので、先ほどの表の通り、必要なSLP量が「450」と表示されているのが確認できます。

残り2体のうち、よりブリードカウントが少ない(=必要なSLP量が少ない)緑のアクシーを選んでみました。

すると、このような画面になり、2体のアクシーを合わせたSLPの量(450+750=1,200SLP)が表示され、「Let’s Breed!」が押せるようになります。

Let’s breedをクリックすると、Roninウォレットが起動し、Confirmを求められます。

Cofirmをクリックすると、急にピンクな画面に!これでブリード完了です。

なお、かかった金額はAXS、SLP合わせて約4.2万円(2021年7月16日時点)!

ブリード回数にもよりますが、
マーケットプレイスでアクシー1体を購入する並みの金額となっています。

ブリード完了後に「Inventory」を見ると、アクシーのエッグが追加されています。

「CURRENT STATE」というバーがありますが、このバーが右まで来た時にアダルトアクシーまで成長するようです。エッグの状態からアダルトアクシーになるまで5日間ほどかかるとのこと。

なお、エッグの状態のまま販売することも可能ですが、
今回はせっかくなので誕生を楽しみに待ちたいと思います。


ブリードの考え方

今回、私は手持ちのアクシーも少ないことから、何も考えずにできるだけ必要なSLPが少ない組み合わせでブリードしましたが、やり込んでいるプレイヤーたちはブリードの仕組みを理解した上で、より強い・より高く売れるアクシーを生み出す工夫をしています。

ブリードで生まれてくるアクシーは、親となる2体のアクシーから引き継ぐものがあり、それが「クラス」と「ボディパーツ」です。

「クラス」とはアクシーの属性のようなもので、ビースト、プラントなど、
アクシーには全部で9つのクラスがあります。

私は今回、ビーストとプラントのクラスのアクシー同士をブリードさせましたが、このように異なるクラスを親としてブリードする場合、ビーストの確率が50%、プラントの確率が50%というように、いずれかの親のクラスを50%の確率で引き継ぎます。

一方、同じクラスの親をブリードすると、100%の確率で同じクラスを引き継ぐことになります。

なお、Duck、Mech、Dawnは雑種のようなクラスで、例えば、DuskはReptileとAquaticの
組み合わせから約33%の確率で生まれます。

次にボディパーツですが、各アクシーは6つのボディパーツを持っており、このパーツによって
所有するカードとアクシーのステータス(能力値)が変わります。

ボディパーツがどのように子に引き継がれるかは、親のアクシーの遺伝子を調べる必要があり、そのためにはFreak’s Axie ExtensionというChromeの拡張ツールを用います。

このツールを入れて、各アクシーのStatsの部分にカーソルを合わせると、アクシーの遺伝子情報が表示されます。D(優性遺伝子)⇒R1(劣勢遺伝子)⇒R2(小劣勢遺伝子)の順に引き継ぐ確率が高く、親となる2体のアクシーの遺伝子引き継ぎの組み合わせによって、子アクシーのボディパーツが決まります。

また、こちらの「freakitties」というサイトを使えば、ブリード結果のシミュレーションが可能です。以下は私がブリードした2体でシミュレーションしたものですが、親となるアクシーのIDを入れて「Calculate」を押すだけで、アクシーの各ボディパーツとして何が出現する確率が高いかを一覧で表示してくれます。

また、各アクシーが持つカードもボディパーツが影響します。ボディパーツと所持カードの関係についてはこちらの記事によくまとまっています。

最後にアクシーのステータス(以下のStatsの部分)については、クラスとボディパーツの組み合わせによって決定されます。

例えば、私の以下のアクシーはビーストクラスなので、基本ステータスは「HEALTH:31、SPEED:35、SKILL:31、MORALE:43」と決まっています。

その基本ステータスに、ボディパーツのクラスによる付加分を加算すると計算することができます。このアクシーの場合、ボディパーツはビーストが4、レプタイルが1、バグが1なので、付加分はHEALTH+4、SPD+5、MORALE+15となります。

なお、基本ステータスとボディパーツによる付与ステータスについては、こちらの記事に具体数字が詳細されています。


まとめ

今回、ブリードの具体的な手順と仕組みを紹介しました。

単純なガチャのような面白さもありますが、完全にランダムではなく、一定のロジックを導入していることがゲームに奥深さを生み、ファンの研究欲を駆り立てているように思いました。

今後も引き続きプレイヤーとしてレベルアップしつつ、アクシーの面白さを紹介していきますのでお楽しみに!

【編集後記】

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